1月25日、NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀さん(MAROさん)とN響のみなさん(山岸 努さん:第2バイオリン・N響第一ヴァイオリン次席奏者、横溝 耕一さん:ヴィオラ・N響ヴァイオリン奏者、桑田 歩さん:チェロ・N響首席代行奏者、本間 達朗さん:N響奏者)による、ニューイヤーコンサートが開かれました。
篠崎さんのコスミックホールへのご来場は3回目になりますが、過去2回はピアノとのリサイタル。今回は、息の合ったN響の「仲間たち」とともに、ウィーン仕込みの美しく楽しい音楽をたくさん紹介していただきました。
ワルツのリズムは日本人には難しい、と言われますが、「どうしてこんなにテンポを揺らしているのに、五人全員がピッタリと合って、しかもこんなにお洒落なのか!」と息を飲む名演ばかりで、お客様も大満足!
それもそのはず、恒例の、篠崎さんによる、打ち合わせなし・ぶっつけ本番の共演者への質問コーナーでは、ワルツの紹介をするために、横溝さんと本間さんがワルツの実演をするシーンも。きっと、日頃からワルツのステップを踏んで、リズムを体に叩き込んでおられるのでしょう(実演は、少々? 失敗もありましたが…)
また、今回から、新たな試みとして、「マロ・プロジェクト」の舞台発表も行われました。
篠崎さんは、過去2回の加東市来演時にも、リサイタルの前日に希望する子供達を指導する「マロ・プロジェクト」を開催してこられました。
今回は、ピアノを演奏する子供達を募集し、テープ審査で選ばれた3名が、マロさんと仲間たちとピアノトリオやピアノカルテットを共演。さらにそれを演奏会の舞台で発表するという、夢のようなプロジェクトでした。
選ばれた3名の若いピアニストのみなさんは、共演するN響メンバーに負けない堂々とした演奏ぶりで、観客のみなさんから拍手喝采を浴びていました。
都会では、チケットの発売と同時に全席売り切れてしまうこともある篠崎さんの演奏を、この加東市で、私たちのコスミックホールで、何度も聴くことができる幸せを噛み締めつつ、また明日から頑張ろう、と思わせてくれる素晴らしい演奏会でした。
篠崎さんは、来シーズンもコスミックホールへの来演が予定されています。
詳細は、決まり次第、コスミックホール公式ホームページ(https://cosmic-hall.org)で公開されます。
どうぞ、皆様お楽しみに!