1月18日-19日の2日間にかけて、第4回目となる保科洋指揮法クリニックが開催されました。今年も100名を超える参加者の皆様にご来場いただき、ついに北は北海道、南は沖縄まで、日本全土からご参加いただけるイベントに育ちました。

回を重ねるごとに、常連の参加者のみなさまも増えてきて、今回はとくにプレイヤー参加の皆様の実力が大幅にアップしたことが大変嬉しい驚きでした。
全国から集まった、リハーサルも2時間ほどしかしていないアンサンブルが、それぞれまったく異なった個性を持つ受講者(指揮者)の棒に完璧に合わせ、かつ音色まで指揮に合わせて即座にコントロールできるというのは、熟練のアルビレオ・ウィンドアンサンブルの助けがあるとはいえ、大変素晴らしい成果です。

今回は、武蔵野音楽大学・尚美ミュージックカレッジ専門学校講師で元陸上自衛隊中央音楽隊隊長の武田晃さんに進行のお手伝いをお願いいたしました。武田さんが、「ただの指揮法クリニックではなく、音楽を学ぶクリニックだ」とおっしゃってくださった通り、テクニックだけでなく音楽を学ぶことで、そういった有機的な反応が可能になるのだ、と思わせてくれる出来事でした。

今年のテーマは、「フレーズの表現」ということもあり、指揮のテクニックとしてはそれほど難しくない教材が多かったためか、その分、個性的な指揮をたくさん見られました。
ただ、気持ちは溢れていても、その振り方では奏者に意図するように伝わらない、と思われるケースもあり、指揮はパフォーマンスでもあり、パントマイムでもある、という講師の持論のもと、きめこまかな指導が行われました。

いつのまにか、このクリニックの参加者の間で、参加者同士の地域コミュニティが出来上がりつつある、という嬉しいニュースもありました。
講習会終了後も、参加者のみなさまがそれぞれに連絡を取り合い、指揮について、バンドの指導について、お互いに近況を報告したり、悩みを相談しあったりできれば、主催者としてこんなに嬉しいことはありません。

今回の成果をふまえ、来年2021年には、5周年特別企画を計画しています。
日程は、2021年1月15日(金)〜1月17(日)の3日間を予定しております。
詳細は、後日、保科洋指揮法クリニック公式ページhttps://baton.hoshina-music.com)およびコスミックホール公式ページhttps://cosmic-hall.org)で発表されます。

皆様のまたのご来場を、心よりお待ち申し上げております。

(文責:Hoshina Music Office)

保科洋指揮法クリニック2020 ご来場ありがとうございました